おじいちゃんとデート~靖国神社編~

キッキが修学旅行でいない間に
義父の希望で靖国神社へ行って来ました。

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義父は80歳。
終戦当時15歳で、まだ召集される年齢ではありませんでしたが
軍国少年で飛行気乗りに憧れて予科練の試験を受けたそうです。
ところがモールス信号の試験がチンプンカンプンで不合格。
やむなく船乗りの試験を受け、こちらは合格したそうですが、
なにしろ終戦間際、船という船は撃沈され海の底、
乗り込む船がないまま終戦に至り、生き延びたのだそうです。

靖国神社へは私はこれまで2度行ったことがあります。
色々な意味であまり気乗りのする場所ではないのですが、
戦争体験者のお義父さんには特別な思いがあるのでしょう。



お清めと参拝の作法を教えてもらったのに。
お義父さん、ごめんなさい、私は参拝できません。
義父が手を合わせるのを待って、遊就館へ。

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ここでは明治維新から太平洋戦争までの
戦争に関わる色々な資料が展示してあります。

館内では当時のニュース映画の勇ましいBGMや
軍歌が流れています。

途中、軍服っぽい制服の若者グループとすれ違いました。
勢いよく早足で脇をすりぬけるので、立ち止まってやり過ごしながら、
「防衛大か自衛官か分かんないけど、
 そういうことに関わる者なら、お年寄りには敬意を払えよ
 あんた達の大先輩なんだよ」

ちょっとムッとしましたが、最後の1人が義父に向かって
申し訳なさそうに会釈したので、許してやろう。

乃木大将のうたとか肉弾三勇士とか知ってる?
キグチコヘイハシンデモラッパヲハナシマセンデシタとか。
展示室には、子供の頃戦中派の両親に聞かされたものがいっぱい。

軍国少年だったという義父にはもちろん懐かしいものばかり。
色々お喋りしながら歩いていると、
さっきの制服のグループが桜花の展示の前で
休憩用の椅子に座ってなにやら談笑していました。

「お義父さん、モールス信号が分からなくてよかった。
 航空隊なんかに入ってあんなものに乗せられなくて本当によかったよ」


そう言うと義父は笑って「本当じゃのう」
って言ってくれました。

桜花と制服の若者達。
何だか幽霊を見た気になっちゃったよ。
ちょっといたたまれない気分になります。

だからここには来たくなかったのよ。

そんな気持ちで次の展示室に進んだら、
そこは戦地で散った青年達の遺書と遺族の手紙の部屋。

ここはもうダメです。

「ひどいことしよったのぉ」
「あの頃はどこの家にもこんな写真が仏壇にありょってのぉ」


しみじみと語りながらゆっくり回る義父の後について行ってましたが、
若くして戦士した息子に、せめてあの世で花嫁をと
母親が奉納したという花嫁人形を見たら、もう・・・・・
「どうしたん? 目が痛いがか?」
義父に聞かれて「大丈夫」と答えようとしたのに
涙声になっちゃってたよ。

ごめんね、お義父さん。
このトシになると涙もろくってさ。

それにね、このお母さん、多分今の自分と同年代くらい。
戦士した息子の年はキッキの友達のお兄ちゃんと同じ。
あまりにもリアル過ぎてさ。

他の戦争記念館みたいに、「反戦」をテーマにしない分、
ここは重く、生々しい気がします。

やっぱり靖国神社は行っておいた方がいいのかも知れない。

明らかにミリタリーマニアな危なそうな見学者も目立つけどね。



気を取り直して、館内のカフェで昼食をとりました。

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海軍カレー。
明治41年の海軍のレシピを再現したものだって。

不思議な味。
肉じゃがをくだいて、ちょっぴりカレー粉を加えたような?

「子供の頃、母親に作ってもらったカレーの味じゃ。
 懐かしい味じゃのぉ」
って、お義父さん。

喜んでもらえてよかった

一緒に注文した海軍珈琲は普通のコーヒーでした。



武道館を見てみたい」というお義父さんのリクエストで
この後、北の丸公園を散策。

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武道館は無事いけたんだけどね、
千鳥が淵が見える所に連れてったげようとしたら
思い切り迷子になっちゃったよ。

本当、頼りにならない嫁でごめん。



1日お義父さんと二人、
いっぱい話して、色々なことを教えてもらいました。

楽しかったよ。

またデートしようね。

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