家族はいつもいっしょ

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zoom RSS 帰郷 2

<<   作成日時 : 2013/04/02 14:29   >>

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そんなこんなで重い腰を上げての5年ぶりの故郷です。

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「よくこんな所から出てくる気になったね」

キッキに言われたけど、分かってないね。
こんな所だから、どうしても出たい気になるんだよ。



5年ぶりに会う老親は、どれだけ老けているんだろう、

それが一番心配だったんだけど、

よかった、見た目は全然変わってない。

むしろ若くなってない?



すっかり変わっていたのは、二人のまとう雰囲気でした。



なんだか穏やかになっている。


父の話し方がゆっくり優しくなっているのにも驚いたのですが、
もっと驚いたのは、足腰が弱くなって杖をついている母を、
父がかばいながら歩いているのを見た時。

こんな人じゃなかったよ。

少なくとも5年前までは。

父が穏やかになったからか、以前のようなギスギス感が消えて
少しだけ実家の居心地もよくなった気がしました。



実家で少し話をして、弟が予約してくれた近所の旅館で会食。

母は少しボケて来ているのか、口数も少なく
ゆっくりゆっくり食事を口に運び、
父は奉書焼きの具を母の取り皿にとってやったり、
お茶を注いでやったりと世話をやき・・・・
まるで5年前と夫婦の立場が逆転したよう。

家事も買い物もすべて父がやっているとのことで、
父が若返って見えるのはそのせいかも。



私とキッキはそのままその旅館に泊まりました。

夜、布団に入る時、
文句一つ言わず、じっと傍にいたキッキに
「昔話ばかりで退屈だったでしょ。お疲れ様」と言ったら、

「うん、ママこそおじいちゃんの話にも叔父さんの話にも
 『うん、うん』しか言ってなかったね」


そうだねぇ。相変わらず自分の話しかしない人たちだから。
会食は全然話が続かなかったの。

食事が終わって、弟が母を先に家に送っていく間に
父の話をずっと聞いて、父が帰ったらまた飲み直しする弟相手に
延々話を聞いて・・・・。

「みんな言いたいこと溜まってるんだね。
 ママ、いいことしたんだよ」


そうなんだろうか、
こんなことも、ちょっとは親孝行になるのかなぁ。



翌日はもう帰る日。

キッキが部活をあまり休みたくない、と言うのもあるけど、
それは私にとってはいい口実。

いつもだけど、本当はあんまり長居したくないの。



汽車の時間もちょっと早めに家を出ようと立ち上がったら、

足の悪い母が、いいって言ってるのに、
靴を履いて、玄関先まで見送ってくれて。

そんなことも初めてだよ。

いきなりそんなことされたら寂しくなっちゃうじゃない。



行きと帰りの数時間、ちょこっと途中下車してお土産をみたくらいで
キッキには何ひとつ楽しい思いをさせてやれなかったなぁ。
世間のおじいちゃんおばあちゃんがしてくれるように
孫だからってチヤホヤされることもないしね。

「ありがと、キッキ。付き合ってもらって申し訳なかったね」

帰りの新幹線でそう言ったら、キッキ。

「お泊りできたからうちは楽しかったよ。
 またおじいちゃんおばあちゃんに会いに来なきゃね」




ああ、この子はなんでこんな時こんなことが言えるんだろう。

親不孝が遺伝しなくてよかったよ。



次はいつ来られるかなぁ。

今度は5年も開けないで済むと思うんだけど。

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コメント(7件)

内 容 ニックネーム/日時
なんていうか、5年前とは変わったご両親と一緒にいる時間が持てて、お互いに幸せだったと思います。
「今度はいつ来られるかな?」の一言で、ちかさんの思いが伝わりました。

Deco
2013/04/03 17:57
うちはね、父親が会社の帰りは必ずといっていいほど飲んできて午前様、という人だったけど、母親が乳がんをしてからガラリ一点!午前様もぱったりとやめて、母に尽くす父となりました。
ちかこさんのお父様もきっと何かのきっかけで「ハッ!」と思ったことがあったんだと思うよ。
そういう変化って家族には大切だよね。
行って良かったね!
あやこ
2013/04/04 10:09
実は私も実家の親とはあまりかかわりたくない方なので、5年も会わずに済んでるなんてうらやましい限り。実の親との関係って根が深いので、そう簡単に改善できるものではないから難しいですね。実の親との不仲って親不孝とかどうして老人に親切にしないのかとか言われそうでなかなか言えないのですけど、そういう思いを持っているのが自分だけじゃないんだと知って、ちょっと救われた気がしました。
きらりん
2013/04/04 21:39
不思議なもので、わだかまりが残っていても、会う回数が増えていくごとに、すこ〜しすこ〜し、近づいていこうとする自分の瞬間があります。
でもそこで時間がたってしまうとまた億劫になってしまいます(私は)。
後悔しないよう気にかけていかなきゃと思ったり、思いとどまったり・・・・・・。

皆さんの胸の内をきいてあげられたこと、良かったですね。
そしてまたキッキさんが、大人になったことを実感されたのでは?
よかったですね同行してもらって。
みかんママ
2013/04/04 21:45
上手く文章にはできませんが、
涙が出ますね。

昔も今も、それぞれの複雑な感情。
いつか淡く薄く色あせた
思い出になるのでしょう。
てぽてぽ
2013/04/05 13:37
>Decoさん
本当は文章以上に嫌で嫌でしょうがなかった帰省ですが、帰ってよかったと思える帰省になりました。いい時間だったと思います。

>あやちゃん
そういえばうちも母の乳がんの前はもっと亭主関白度合いがひどかったなぁ。病気は周りの人間を大人にするのね。私も精進します。

>きらりんさん
分かってくださって嬉しいです。仰る通りです。きらりんさんからこんなコメントを頂くのは意外でした。私こそ救われました。ありがとう。
ちか
2013/04/06 09:33
>みかんママさん
時間が経ってしまうと億劫になってしまう・・・そういう繰り返しでいつも帰省の間を開けてしまうのかも知れません。
娘はいつの間にか大人になって行きますね。親を前にしていつまでも子どもの自分が嫌になります。

>てぽてぽさん
ああ、確かに。自分もトシをとって、昔のことが思い出しにくくなれば、もう少し優しくなれるのかな。
時間が解決してくれるって、きっと本当ですよね。
ちか
2013/04/06 09:40

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